カテゴリ:台湾の野鳥日記( 4 )

台湾・金門島の旅 ④

 ツワー最終日、今日は4時起きで烏来へ行く。朝が早いので、バスの中でホテルが用意した朝食の弁当を食べる。ここは温泉郷として名高く、川沿いの場所で野鳥が多いところだそうだ。烏来とは先住民タイヤル族の言葉で「温泉」ということだ。台北から車で2時間あまり、入り口の橋のそばで下車して徒歩で探鳥に向かう。

 川の対岸に小鳥を見つけた。イソヒヨドリに似たカワビタキが枝にとまっているが、かなり距離がありよい画面の撮影が難しい。カワセミも見かけた。そこから山に登って行く。道のそばの枯れ木にヒメオウチュウ、クロヒヨドリなどが次々にとまる。葉っぱがないと撮影はほんとに楽だ。別れて撮影しているため、運のよい人はヤマムスメ、ヒゴロモ、ベニサンショウクイなどをゲットした。(画像はヒメオウチュウ)
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 お昼前に烏来を離れて帰路につく。途中に寄り道してリュウキュウツバメやシマアカモズを撮影する。午後はホテルのレストランで食事をして国際空港へ向かう。松山空港と同じく、ここでも空港の玄関脇で各自スーツケースを開いて三脚や機材を詰め込む。

c0047906_2264076.jpg ここで関東組と分かれて、往路と同じ長谷さんと2人で関空向けにフライトして帰国した。このように撮影日記を書くと、すべてが快適な撮影旅行に聞こえるが、実は今回の旅は私には相当ハードだった。数年前から足腰を痛めている。それがだんだんと弱り、リハビリを受けているのだ。平坦な道だと遅れながらもついて行けるが、今回は段差の道や坂道が多くこたえた。スコープとカメラそれに三脚や付属品などで10kgほどを持っての移動となる。毎年、「これが最後の撮影旅行ね」と妻に言われている。さて、来年はどうなるだろうか。

 これで「台湾・金門島の撮影日記」を終了する。ここで撮影した野鳥については日を改めて紹介しよう。それに私が撮影できていない野鳥画像をメンバーからもらって「台湾・金門島の野鳥」DVDビデオを作る予定にしている。(画像は記念に買ったカワセミのストラップ)

  野鳥多き 温泉郷の 川沿いの 「鳥来」を巡る さまざまな鳥
  我が町を 飛ぶヒヨドリは 灰色なり クロヒヨドリの 羽毛艶めく
  枯れ枝に 羽毛つやめく クロヒヨドリ 我が町なかに 見ぬ黒色は
  段差の道 坂道おおき この旅の 10キロの荷の 負担大きし
  ハードなる 探鳥の旅 終えて立つ 関空の空 高く澄みたり

                      引地貞子(那智勝浦町)
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by ja3cf | 2007-11-04 23:24 | 台湾の野鳥日記

台湾・金門島の旅 ③

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 3日目、今日も夜明けの6時にホテルそばの畑へ鳥見に出かける。しかし、出発が早いためスコープは荷作りしてしてしまったので、双眼鏡で観察する。畑には日本では珍しいコーリャンが実っていた。昨日観察した以外の鳥は見あたらず。8時半出発の飛行機に乗るために早々に切り上げ、朝食をとる。
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 台北まではフライトは約1時間、松山空港で各自スーツケースを開いてスコープとカメラを三脚にセットする。その異様な風景に、一般の乗客はあっけにとられていた。迎えのバスはマイクロバスのため座席が狭く、スコープとリックを持って座るのはたいへんだった。野鳥撮影は持ち物が多いので、次回は普通のバスを用意して欲しい。
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 10時半過ぎ、台北植物園へ行く。ここは台北市内だが、場所柄樹木が多く野鳥も結構生息している。おすすめの撮影ポイントだが、私は失敗してしまった。あまりにも近くで撮影できるので倍率の高い接眼レンズは使いづらく、NGの画面が多くなってしまった。海外撮影は日頃使っているカメラやシステムが最良ということを痛感した。

 ここでビデスコの撮影がどのようにしているか、ちょっと書いておこう。まず、鳥を見つけて視野に入れる。これがなかなかたいへんだ。とくに樹木の中でよく動く小鳥だと、双眼鏡から目を離すともうわからなくなっている。低い倍率にして視野に入れ、倍率を上げて構図を決める。その後ピントを合わせて、最後に明るさを調整する。これだけの動作を速やかに行う必要がある。数秒で移動する小鳥は、この途中で逃げられてしまうのだ。

 ここではタイワンオナガ、クロエリヒタキ、ズグロミソゴイなどを撮ることができたが、最大の収穫はゴシキドリを撮影できたことだった。この鳥は名前のとおり、緑を基調に5色の色彩豊かな鳥で、熱帯地方に75種が生息しているそうだ。
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 今日は土曜日で、ここには台湾のバーダーも多く撮影に来ており、エゾビタキが珍しいとデジ一眼の放列を作っていた。まだデジスコは普及していないようだ。野鳥の会の会長さんが、私たち全員に来年度のきれいな野鳥カレンダーをプレゼントしてくれた。会長さんありがとう!。それにしてもガイドの頼さんは顔が広い。

 午後は關渡自然公園へ移動する。ここは植物園と違い開けた土地で、撮影は楽だったが、鳥数も収穫も少なかった。カバイロハッカ、シロガシラ、それにベニバトなど。ここで「台湾野鳥図鑑」を買う。いろんな図鑑があるがこの本は日本野鳥の会も監修しているため日本語の索引もあり、使いやすくお薦めの本だ。ついでにカワセミのストラップとヤマセミとヤマショウビンのバッジも台湾撮影記念に売店で買った。

 最後は海岸に行く。インドクロトキを4羽見つけ、その撮影が今日の最後になった。帰りに地元のバーダーが、この先でヤマショウビンを見たよとのこと。まさか台湾本島にヤマショウビンがいるとは!。しかし、すでに日が暮れて全員がっかりの幕切れだった。

 戦時中を 思い起こせリ コーリャンの 名前なつかし コーリャン実る
 カメラの調整 急ぐそのまに 狙いいし 小鳥は我の 視野より消えり
 色渋き みどり基調に 五彩色 ゴシキドリ撮る 台北植物園に
 お奨めの 「野鳥図鑑」を 求めたり 記念のストラップ 鮮やぐカワセミ

                         引地貞子(那智勝浦町)
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by ja3cf | 2007-11-03 00:10 | 台湾の野鳥日記

台湾・金門島の旅 ②

 2日目、朝6時に夜が明けるのを待ってホテルそばで探鳥する。付近は農地で、結構野鳥を見ることができた。カノコバト、シロガシラ、シキチョウ、タカサゴモズ、カササギ、ハッカチョウなど、それにアオショウビンもいた。

 ガイドは頼美秀さんという女性で、鳥には結構詳しく日本語を上手にしゃべる。聞くところによれば、鳥ガイドとして結構有名で、この人にガイドして貰った日本人は多いそうだ。とにかく鳥以外のこともよくしゃべる。
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 朝食の後、バスにて干潟へ探鳥に出かける。ここではシギやチドリを見る。その上、ヒメヤマセミを見ることができた。魚をくわえているが、大きすぎてなかなか飲み込めない。もちろん初めてのゲットだ。まともに撮影はできなかったがこの鳥のホバリングも見ることができた。そのあと別の海岸へ移動するが、ここでは鳥も少なく大した撮影はできなかった。
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 昼食後、牛の放牧地と農園へ移動する。ここでゆっくり待望のヤツガシラを見ることができた。日本では珍鳥だが、ここでは普通の野鳥だそうだ。何回か見ることができたが、ぶどう園の開けた場所でせわしく地面を突いている姿をゆっくり撮影できた。
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 今日で金門島探鳥は終わりだ。もっとも期待していたヤマショウビンは残念ながら見ることができなかった。

   夜明け待ち 種類の多き 探鳥の ガイドの日本語 流暢にして
   嘴に 大きすぎたる 魚咥え ヒメヤマセミは 周り眺めり
   朝食後 出でし干潟に ヒメヤマセミの
                 ホバリングも見し 楽しひととき
   農園に 立てば待望の ヤツガシラ せわしく地面 啄ばみており

                      引地貞子(那智勝浦町)
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by ja3cf | 2007-10-26 22:58 | 台湾の野鳥日記

台湾・金門島の旅 ①

 10月25日から4日間、台湾へ野鳥撮影に出かけた。毎年続けている海外旅行は、今年で途切れるかと思っていたが、やっと実現できた。今日は初日、関空から友人の長谷さんとJAAに搭乗。12:30台北着で成田からのメンバーと合流する。今回のツワーは10名、大半は過去に一緒したメンバーで、1年ぶりの再会を喜び合う。

 ここからバスにて台北市内を移動する。10数年ぶりの台北で、ずいぶん風景が変わっている。松山空港から国内便で金門島へ。このツワーはこれが目玉なのだ。40分のフライトで17時過ぎに金門に到着。とりあえず海岸を覗くが、日が落ちて薄ぼんやりと野鳥が見える状況だ。あきらめてレストランで食事をしてホテルへ。
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 金門島は地理的には台湾というより中国大陸だ。対岸はアモイで、最も近いところで僅か2km。ガイドの話では、ここに住んでいる人は殆ど福建省出身だそうだ。1992年に軍事管制が解除になるまで50年間はたいへんな状況で、100万個の砲弾が飛んできたそうだ。今は中国との関係が良好で、金門島の人なら自由に中国と交流ができるそうだ。人口は約8万人で、150k㎡の大きさだ。

 食事の後、明日に備えてスコープとカメラをセットして早い目に就寝する。

   十月尽 友と訪ねし 金門島 夕ざるる海辺 茜に染まる
   軍事管制 解除なるまで 50年 百万の砲弾 金門島に飛ぶ

                     引地貞子(那智勝浦町)
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by ja3cf | 2007-10-25 22:04 | 台湾の野鳥日記