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ついにビデスコで捉えた!

 近くの公園の壕にカワセミが住みついているのがわかった。私の会社の事務所から公園は近いのだが、平日はスコープを持って観察することができない。ビデオカメラとテレコン、それに小型三脚を入れた小さなバッグ持って散歩がてら何日か現場に行く。そのうち1回は再度親子ペアの撮影に成功した。

 やっと週末になったのでスコープやカメラそれに三脚をキャリングカートに乗せて目的場所へ。待つことしばし、10:20にいつもと違う位置である遊歩道の竹の柵に、カワセミが止まっているのを見つけた。木陰なので肉眼がおろか、双眼鏡でも見つけにくいところだ。早速ビデスコで撮影を始める。距離は約70m、ズームアップしても全身を画面いっぱいにはできない。それに最大ズームと木陰なので鮮明度が落ちるのが仕方がない。

ついにビデスコで捉えた!_c0047906_15512669.jpg 30分近くずっと撮影をしていた。ときどき頭を上下に揺する特長のある仕草と、首を少し左右に振るだけで動かない。と、突然鳥が液晶画面から消えた。しまった逃げられた、と思うまもなく画面に戻った。なんと何かをくわえている、エビだ!。くわえたまま止まり木に盛んにエビをぶつけている。NHKで放映された有名写真家嶋田忠の撮影したニューギニアのカワセミ画面と同じ行動だ。数回打ち付けて柔らかくなったのかごくごくと飲み込んだ。感激の瞬間だ!!だがエビを飲み込むところで突風が吹き三脚が揺れた。少々残念だが初めての撮影としては上出来だ。(ここをクリックで動画が見られる)

 ついに「スコープでカワセミを撮したい」という初期の願望が叶えられたのだ。それもこんな身近なところで撮影できるのは嬉しいことだ。食べ終わった後、満足そうな顔をしてチョコチョコチョコと数歩横歩きするしぐさはなんとも可愛い。バーダーの誰もがカワセミにあこがれるのがよくわかる。その容姿といい、ハントぶりといい、すっかりその魅力にとりつかれてしまった。これからもこのセミちゃんを追いかけよう。

  画面より 一瞬消えし カワセミの ふたたび戻る 小海老咥えて
                      引地貞子(那智勝浦町)
by ja3cf | 2004-09-18 15:50 | カワセミ科
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